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過活動膀胱にもUタイトニングが有効
Uタイトニングは咳やくしゃみによる尿もれ(腹圧性尿失禁)に対する治療で、当院では2016年初めからこの治療を開始して多くの方の治療データを蓄積してきました。
これらの中には腹圧性尿失禁にだけでなく尿意切迫感や切迫性尿失禁が症状の過活動膀胱の方も含まれていました。
この症例を検討するとUタイトニングを行うことで腹圧性尿失禁が改善するだけでなく、過活動膀胱の症状の改善も見られる症例が数多くありました。また超音波治療であるヴィーナスハイフでも同様の例があり、この経験からこれらの治療が過活動膀胱にも効果がある印象を持っていました。
Uタイトニングは膣からレーザーを照射して、膣全周と尿道側の膣壁の引き締めをはかることにより、尿道の過可動を改善し腹圧性尿失禁を改善します。
膣の全長は8-9cm、尿道長は3-4cmですので、尿道より奥の膀胱後面に面した膣壁にもレーザーは照射されます。つまり膀胱後面にもレーザーが照射されその熱作用で、膀胱の異常収縮が抑制されたことになります。
 
過活動膀胱はメタボリックシンドロームや生活習慣の乱れによる血管の老化や自律神経の障害のほか、骨盤底筋が弱くなることや神経性の障害により起こります。
この中で膀胱血流障害は膀胱機能に影響し,様々な病態の根幹になることが近年の研究成果から明らかになってきました。
 
血管の老化により膀胱の血流障害が生じると軽、中等症の場合は排尿筋過活動により過活動膀胱となり,重症になると排尿筋低活動から低活動膀胱になると考えられています。
このことから膀胱血流を改善することが過活動膀胱などの症状を改善につながるということになります。
 
この点をふまえ、Uタイトニングの作用機序を再度考えると膀胱後面に照射されたレーザーの熱作用が創傷治癒機転で組織が再生される時に血管再生も促され、その結果膀胱の血流が改善し、過活動膀胱の症状も改善した可能性があります。
 
これを証明した発表が12月10日に大阪で行われた泌尿器抗加齢医学研究会で、よこすか女性泌尿器科尿器科・泌尿器科クリニックの奥井先生によりなされました。
 

奥井先生はUタイトニングの治療前後でカラードップラー超音波検査を行い、両者を比較した結果、治療後には膀胱の血流が増加していることを確認できたことを発表しました。

つまりUタイトニングにより膀胱血流の改善が期待でき、その結果過活動膀胱を治療できるだけではなく、現在治療法のない低活動膀胱も治療できる可能性が示唆されました。

この裏付けが出たことで当院では過活動膀胱にも積極的にUタイトニングを行うことにしました。
対象は原因が神経性以外の加齢による過活動膀胱になります。

さらに尿道から照射し、尿道自体を引き締める新しいレーザーの導入も決めました。

 

以前より腹圧性尿失禁の治療には手術以外にはコラーゲン尿道周囲注入術があり、一時期盛んに行われてきましたが、完全消失率が低く長期成績も不明なためあまり普及しませんでした。

尿道照射レーザーはUタイトニングに用いるインティマレーザーを開発したフォトナ社が開発した新しいレーザーで、Uタイトニングと同じようにレーザーの熱作用で尿道周囲の組織を再生させ、厚くすることで尿失禁を改善します。コラーゲン注入と異なり、吸収されないことが利点です。これをUタイトニングと組み合わせることでUタイトニングの効果をさらに高めることが可能になります。

詳細は導入後にまたお知らせしたいと思います。

 


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投稿者 佐井泌尿器科・皮膚科クリニック① (20:07) | PermaLink

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