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がんに対する低用量ナルトレキソン療法(LND)
○ ナルトレキソンとは
ナルトレキソンは
麻薬中毒やアルコール中毒などの薬物依存症の治療に使用される薬剤で、モルヒネなどのオピオイドイドがオピオイド受容体の結合するのを阻害します。

○ オピオイドとオピオイド受容体
オ ピオイドとは「アヘン類縁物質」という意味です。
アヘンに含まれるモルヒネなどのアヘンアルカロイドが結合する細胞の受容体をオピオイド受容体と言いま す。モルヒネは脳内のオピオイド受容体に働いて、強力な鎮痛作用などの効果を発揮します。モルヒネは外因性のオピオイドですが、同様にオピオイド受容体に 結合して作用する内因性オピオイドが脳内に多く存在し、モルヒネと同様の作用を示し鎮痛作用や多幸感をもたらすので脳内麻薬と呼ばれることもあります。 

またオピオイド受容体は免疫をつかさどるNK細胞やリンパ球などにも見つかっており、オピオイドと免疫との関連も指摘されています。特に内因性オピオ イドであるベータ・エンドルフィンは免疫力を高める効果が注目され、メチオニン・エンケファリンはがん細胞に直接作用して増殖を止める作用が報告されています。

 内因性オピオイド(ベータ・エンドルフィンとエンケファリン)の抗がん作用
生 体内のオピオイドであるベータ・エンドルフィンはモルヒネに比べて6.6倍の鎮痛作用があり、多幸感や免疫増強の作用が知られています。
マラソンなどで 長時間走り続けると気分が高揚してくる作用「ランナーズハイ」は、エンドルフィンによるものとの説があります。肉体的な痛みや疲労が脳 下垂体からのベータ・エンドルフィンの分泌を促進し、肉体的・精神的な苦痛やストレスを抑えます。またベータ・エンドルフィンは免疫にも非常に大きく関係 していて、体内に侵入した異物や体内に発生したがん細胞を攻撃するNK細胞やリンパ球にはベータ・エンドルフィンに対する受容体が存在し、この受容体に ベータ・エンドルフィンが結合することでこれらの免疫細胞が活性化します。
さらにがん細胞にもオピオイド受容体が存在し、ベータ・エンドルフィンなどの 内因性オピオイドによってがん細胞の増殖が抑制され、細胞死(アポトーシス)が誘導されることも分かっています。
このように、ベータ・エンドルフィンは 強力な鎮痛作用の他に抗ストレス作用、忍耐力増強、免疫増強、がん細胞の増殖抑制やアポトーシス誘導などの効果があり、がんの治療にも役立つことが理解で きます。
エンケファリンは、末端のアミノ酸がメチオニンのメチオニンエンケファリンと、ロイシンのロイシン・エンケファリンの2種類が存在します。このうちメチオニンエンケフェリンは別名「オピオイド増殖因子」とも呼ばれ、がん細胞の増殖を抑制する作用が報告されています。このオピオイド増殖因子の受容体が膵臓がんや肝臓がん、卵巣がん、頭頸部扁平上皮がんなど多くのがん細胞に発現しており、オピオイド増殖因子(メチオニンエンケフェリン)が結合すると細胞の増殖が停止することが報告されています。
膵臓がん細胞を移植した動物実験においてメチオニンエンケフェリンを投与するとがんの縮小や延命効果が得られ、進行した膵臓がん患者を対象にした臨床試験でも腫瘍縮小効果が報告されています。


○ 低用量ナルトレキソン療法(LND)

ナ ルトレキソンはオピオイドとオピオイド受容体の結合を阻害する薬で、麻薬やアルコールなどの依存症の治療に使用されます。
薬物依存症の治療に使用する量 (1日50mg)では脳内におけるオピオイドとオピオイド受容体の結合を24時間完全に阻害し、薬物依存を治す効果があります。この依存症に使う量の約10 分の1の低用量(3-5mg)のナルトレキソンを投与すると免疫力やがんに対する抵抗力が高まる事が分かっています。低用量のナルトレキソンを投与すると 内因性オピオイド(ベータ・エンドルフィンやエンケファリンなど)とオピオイド受容体の結合が1日数時間阻害され、その結果、体はその阻害されている状況 を代償するためにより多くの内因性オピオイドを産生するようになります。つまり睡眠前に低用量(4.5mg)のナルトレキソンを服用すると朝には体内で ベータ・エンドルフィンやエンケファリンが増加し、免疫力増強や抗ストレス作用、耐久力増強、鎮痛作用、がん細胞の増殖抑制などの効果を引き起こします。このように低用量ナルトレキソン療法は内因性のベータ・エンドルフィンやエンケファリンの産生を増加させ、自身に備わった免疫力や抗がん作用を高める方法として有効な治療法です。


またアルファリポ酸と併用すると免疫増強作用と抗がん作用がさらに強化されることも報告されています。(こちらを参照)
Dr. Bihariの臨床経験では以下のような悪性腫瘍に効果が認められています。
乳がん、大腸がん、非小細胞性肺がん、卵巣がん、膵臓がん、肝臓がん、前立腺がん、腎臓がん、尿管がん、膀胱がん、喉頭がん、神経芽細胞腫、神経膠芽腫、悪性黒色腫、カルチノイド、慢性リンパ性白血病、ホジキンリンパ腫、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫

ナルトレキソン4.5mg 30 cap (1ヶ月分) 12,000円(税抜)

11回 就寝前に服用

点滴療法研究会 マスターズクラブ会員 佐井雄一
佐井泌尿器科・皮フ科クリニック 052-847-5110